2018年

2月

26日

未来のマンション

 前回、前々回とマンションの進化について拙い考えを述べてきました。引き続き、今回はこれからのマンションが、こうなってゆくのではないか、あるいは、こういうマンションを造ってみたい、ということについてお話ししてみたいと思います。

 

 本題の前に少し寄り道して自動車業界に目を転じてみます、最近の新車の販売広告等を見ていて、危険回避や運転者の負担軽減のための自動運転が目に付きます。かつては、そのスピード、馬力などの基本的性能に、カーナビやエアコンなどの付属設備、かっこよいデザインを宣伝対象としていたと記憶しいています。ところが、AI(人工知能)やその他技術の進歩によって、人間の操作を必要としない「自動運転」が脚光を浴び始めています。自動車もまた、進化の過程であって、様々な変化を遂げているようです。

 

 住居であるマンションは自動車のように移動はしませんが、住人が外出先から帰宅して、そこで食事や入浴、睡眠、寛ぎ、場合によっては仕事、そして再び外出するといった生活において、多くの操作を必要とします。これらの作業を自動車の例に倣って自動化するなんてことは考えられると思います。仕事から帰路につくと自宅の部屋がそれを感知して帰宅時間を予想し、それに合わせてエアコンが作動し、浴槽にお湯が溜まり、予定時間にエントランスの前に立つと再び、そのことを感知して扉が開き、エレベーターが自動的に下りてきて出迎えてくれる。その後の状況は皆さんの想像にお任せします。このような生活が果たして良いのか、悪いのか?いや必要なのだろうか?わかりませんが、「進化」の一形態としては十分在り得ることです。そして、そのための技術、費用においても巨大化する恐竜と同じ道を歩んでいるように感じます。

 

 ここでマンションの草創期を振返ってみたいと思います。一つの土地を複数の所有者の共有として、その上に共同住宅を建設し、専有部分と共有部分を取り決めて、さらに、管理費も含めたそこでの生活ルールを規約とし決めることで、狭い土地に高層の住宅を提供することができたことは、後から機能を付け加えることで巨大化してゆくだけの「進化」とは全く違った次元の画期的な「進化」だったと思います。そして、それは、その後のマンションの基本的な形態を決定づけることとなる革新的なアイディアでした。

 

 

 私が夢として追いかける新築マンションとはどのようなものか?その答えの一つは前述の「生活全般の自動化」です。しかし、ここに述べたように一方では巨大化する進化に危惧を抱いています。そこに、まだ答えの見つからない革新的なアイディアへの憧れを付け加えて、このお話を締めくくりたいと思います。

 

0 コメント

2018年

2月

19日

進化の果てに

 先週は「マンション進化論」と題して草創期から現在売り出し中の新築に至るまで、様々な面で進化してきたことについて、簡単に触れてみました。今回は、マンションのどこが、どのように進化したのかを具体的にお話しさせていただきます。

 

 まずは、主な住空間を快適にするための専用部分についてです。新たな設備として、お風呂の追い炊き機能、浴室乾燥機能、キッチンにおける浄水器、食洗器、IH,リビング等における床暖房、ビルトインのエアコンなど新しい設備が付け加えられるようになりました。設備だけではありません。間取りについても当初と今とでは随分と異なります。たとえば、以前は、必ずと言っていいほど和室と押し入れとがセットになって配置されていましたが、最近ではほとんど見られません。理由として生活様式の変化もありますが、和室はふとんの出し入れによって寝室になったり客間になったり茶の間になったりと複数の用途に使えます。部屋全体の面積に十分な余裕がない場合は和室によって寝室と茶の間が兼用できることは大いに便利だったかもしれません。それにもかかわらず、和室が消滅したということは、全体的な専有面積が大きめにならざるをえません。たとえば同じ3LDKでも以前なら60㎡だったのが今は80㎡、今の60㎡は2LDKといったことです。さらにはワォーキングクローゼットやシューズインクローゼットといった新しい空間も造られるようになりました。

 

 次に、マンション全体のグレードに関わってくる共用部分についてです。当初のマンションは外壁に吹き付けタイルが使われていることが多く、今のような素敵なタイルで覆われているものは憧れでした。また、エントランスのデザインやオートロック、カメラ付きインターホンといったセキュリティーシステムも後に付加された機能です。建物の免震、耐震技術においても進歩していると思います。

 

 

 こうしてマンションの進化の歴史を大まかにまとめてみると、より快適な生活を求めて一方的に高級化してきたことがわかります。そうなりますと、当初は一戸建てに比べて割安感があることを売りにしていたマンションも、その高級感と実際の高額な価格に適合した立地条件でないとミスマッチを起こしてしまうという事態も見られます。これを生物の進化に準えると、まるで古代生物である恐竜がどんどん巨大化し、やがて絶滅して体の小さな哺乳類にとって代わられてしまったことを連想します。マンションも高級化の果てに、いわゆる億ションばかりになってしまい、一般の生活感覚と無縁の一部の人たちの住居になるのではないだろうか、との疑念を抱いてしまいます。「進化の果て」がこれでは、少々、寂しいとは思いませんか?今日のところは、この辺にして、続きは次回にいたしますので、引き続き目を通していただければ幸いです。

 

 

0 コメント

2018年

2月

13日

マンション進化論

 最近、個人的な興味から新築マンションのモデルルームを立続けに見学して回りました。どのマンションも素敵な家具とともに競って最新設備が設置してあります。使い勝手もデザインも洗練されていて、誰でも住んでみたいと思うようなお部屋でした。セキュリティーに関しても、共用玄関のオートロックは当たり前で、その他にも目的の階数にしかエレベーターが止まらないようになっていたり、また、マンション全体が警備会社と契約して緊急時に出動してもらうようになっていたりと、いろいろな工夫を凝らしていました。

 

 こうした、実際に現地を見て回った印象に留まらず、資料から立地や交通の便、免振や耐火といった建物の構造においてもマンションは確実に「進化」していることがわかります。加えて、新築時の購入者から修繕積立金の一時金を徴収するなど、将来の長期修繕計画への備えも考慮するようになっています。日本の住生活にマンションという共同住宅が根付いて久しく、年月とともに多くの面で進化を遂げてきています。もはや、マンションは一戸建住宅へステップアップする前の一時的な住まいというより、都心の便利で快適な生活を謳歌するためのノウハウがぎっしり詰まった宝箱と言えるでしょう。また、これを手に入れるには、それ相応の対価が必要です。それが、新築マンションの価格であり、月々の管理費、修繕積立金です。

 

 弊社は、これまで「バリュアブル」を掲げマンションの価値を如何に引き出すかということに取り組んでまいりました。前述の新築マンションに比べて中古マンションは、「進化」の途上で商品化したといった見方をすれば(現在の新築も所詮は完成形ではなく、未来から見れば進化途上)、どうしても不足している部分があるので、そこをどのように補うかがテーマでした。それは、新築を追いかけるという見方もできます。現在も今後も、進化途上である中古マンションが大きな市場を形成する中で、このことは社会的に意義のある事業であると信じております。それは、弊社が引き続き、この分野に注力してゆく推進力として働いています。このことは、市場の動向に限らず現場の熱意においても言えると思います。

 

 

 しかし、ここで新たな夢を付け加えたいと思います。それは、既に進化を遂げた新築マンションを手本に後を追いかけるのではなく、新築の先をゆく新築を、つまり、進化の最先端をゆく事業です。それには、今以上の資金力と企画力が要求されます。今すぐは無理ですが、将来の夢として進化の最先端を目指すという夢を持ち続けたいと思っています。

 

 

0 コメント

2018年

2月

06日

今年の運勢

 23日は節分、翌4日は立春と暦のうえでは春なのに、まだまだ寒い日が続きます。節分といえば子供の頃は豆を撒くことぐらいしか記憶になく、旧暦では、この日を境に年が改まるということを知ったのは、かなり成長してからです。実生活では今年になって早1か月が経ちますが、昔ながらの易で運勢を占うときは、旧暦を基準とするとのことです。

 

 さて、私の今年の運勢はどうかというと、どうやら厄年となっているようです。そして、いよいよ立春となり前述のとおり旧暦の新年を迎えて本格的に厄年に突入することになります。だからといって何をするつもりもありませんが、全く無視するつもりもありません。占いですから良い場合ばかりではなく悪い場合もあります。そんなときは、いろいろと注意事項が指摘してあって、それがリアルに役に立つなんてことがあったりして…

 

 話を今年の13日に戻します。お天気もいいので妻と二人で或る神社に初詣に行った時のことです。普段は「おみくじ」というものを引かないのですが、めずらしく試してみると、何と「大吉」でした。何となく嬉しいものですが、書いてある文言はすべて良いことばかりで、役に立ちそうな注意事項は皆無です。冷静に考えると、幾ばくかのお金を払って得られた占い(おみくじも含む)の結果は吉凶どちらに価値があるのかといった思いに至ります。

 

 占いに携わる方へ!ここまで書いて、今更、何ですが、それほど真剣に受け取っている訳ではありません。それでも先の分からない人生を少しでも明るく照らす工夫として楽しませていただいております。

 

 

0 コメント