2018年

8月

21日

親の目、子の目、世間の目

最近、プライベートで子供たちの家探しを手伝っています。4月に長男夫婦が何年かぶりに海外赴任を解かれて二人で帰国してきたので、現地にいる本人たちに代わり、賃貸物件を探してあちこち奔走しました。続いて5月に海外に単身赴任していた長女の夫が帰国したので夫婦そろって暮らすための部屋をひとまず用意し、落ち着いたところで、本人たちが探してくる購入物件に助言しています。それに加えて次女が婚約し、11月から新婚生活を送る賃貸物件を探すにあたって、お節介を焼いています。

 

3人の子供がいて、それぞれが家庭を持って独立するにしても、現在の勤務地(3組とも共稼ぎ)、今後の転勤の見込み、勤務体制や帰宅時間など、それぞれ特有の生活様式があって、それらを反映させると、家探しの条件も異なってきます。まず、第一に今後、海外勤務(転勤)の可能性が大きい場合は購入よりも賃貸となります。一方、購入するとなれば、資産性を考慮して、そのエリアの現状だけでなく将来の開発計画や発展性なども気になるところです。また、勤務地への利便性を考慮すると最寄りの駅、利用する鉄道も違ってきますが、個別の条件とは別に一般的に利便性が高く、人気のエリアほど家賃も購入価格も高額になってきます。それらの組み合わせでベストなソリューションを求めるには長年、生活してきた親の経験が生きてきます。

 

一方、実生活で必要な設備などは子供たちの意見が目新しく感じられます。例えば、トイレと風呂と洗面台の位置関係などは、それぞれの生活様式で異なり、一様ではなくなってきているようです。そのほか、ゴミ置場が建物内部に設置してあって何曜日でも24時間、ゴミが出せることなどは若い共稼ぎ夫婦には重要な条件となり得ます。窓やバルコニーの向きも、これまでは南向きがベストというのが常識でしたが、部屋の気密性が向上した結果、またタワーマンションのように周囲に遮る建物がない場合は特に南に拘らなくなってきています。子供がいない世帯にとっては小さな部屋がいくつもあるより、主たる生活スペースであるリビングが広い部屋を好む傾向があります。

 

 

ベストソリューションを得るためには親の視点、子供の視点、世間の視点、それぞれに一理あり、ということで今回は締めくくらせていただきます。

 

 

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2018年

8月

06日

60にして戸惑う

 先週末の暑い午後でした。あまりの暑さに外出する元気もなく自宅でテレビを見ていると、インターフォンが鳴ったので、また、宅急便の配達かと思い急いで返事をしてモニターを覗き込むと、いつもと異なる反応です。訪ねてきたのは制服姿の近所の交番のお巡りさんでした。何事かと慌ててオートロックを解除して玄関先まで招き、用件に耳を傾けてみると、「何と60歳以上の家庭にオレオレ詐欺に対する注意を喚起するための訪問」だそうです。

 

 このブログでも紹介したとおり、私は先月に還暦、つまり60歳になったばかりです。60歳を境に何か生活に変化が生じたわけでもなく、これまでどおりに生活していたのに、いきなり、「オレオレ詐欺」のターゲットにされる年齢ですと言われ、思わず吹き出しそうになりました。いかにも真面目そうな若いお巡りさんは、私の態度から何かを感じ取ったのか、緊張の度合いを深めながら丁寧な口調で挨拶して帰ってゆきました。

 

 このエピソードからもわかるように、自分自身では意識せずとも、いつのまにか社会の中で弱い立場とみなされるようになるのでしょうか?私は毎日、電車で通勤していますが、未だに見ず知らずの人から席を譲られたことはありません。きっと、そういう事態になったらショックを受けるでしょう。こんなことを愚痴っていても仕方ありませんね。60歳以上になったら、それなりのメリットがあるはずです。それを上手に活用したほうが前向きです。

ということで、ネットで調べてみると、60歳以上の割引は映画館やテーマパークなどの娯楽施設やパッケージ旅行プランなど、不要不急のことに対するものに多くみられます。つまり生活に必要なコストよりも時間とお金に余裕のある人の余暇においてメリットがあるようです。

 

これまでの人生、社会においても家庭においても常に周囲の弱者をいたわる立場で走ってきた人が60歳を境に逆の立場に転換しようとしても戸惑うのも当然、むしろメリットを楽しむ余裕が必要なのかもしれません。と多少、自虐の意を込めて締め括りたいと思います。

 

 

私より多少お若いと思っている、そこのあなた、次はあなたの番ですよ。

 

 

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