2018年

9月

18日

エントロピー増大の法則

「エントロピー」という言葉を耳にしたことはありますか?これは元々、物理学で使う言葉で、「物質の状態の乱雑さの程度」を数値で表したものです。物理の一分野である熱力学の世界で考案された概念です。最初からご存知の方は別として、初めて耳にする方にとって、このような説明を聞いても理解する人はあまりいらっしゃらないと思います。そこで、身近な例を示しながら「エントロピー」について独り言を語ります。

 

 先程、エントロピーは数値であると言いました。そうであれば当然、その数値を求めるための数式が存在しますが、ここではその数式には触れず、その概念についてお話を進めてまいります。今回の表題を単に「エントロピー」とせずに「増大の法則」を付け加えたのには理由があります。それは、世の中の状態は、放置しておくとエントロピーの値が小さい状態から大きい状態に変化してゆくという性質を明確にしたいからです。まず、エントロピーが大きい状態とはどういうことでしょうか。ここで、具体的な例を挙げてみなしょう。

 

今年は本当に暑い夏でしたが、ここにきて、その暑さも和らいで、これから冬に向けて熱燗が美味しい季節になります。いやいや、いくら寒くても常温でないとお酒の本当の美味しさはわからない、と主張する方も中にはいらっしゃるでしょう。しかし、ここでは、どちらが美味しいかを比べるのではなく、どちらのエントロピーが大きいかを論じています。答えは、常温のほうが熱燗よりエントロピーが大きいのです。熱はエネルギーのひとつの表れです。熱燗が周囲の気温よりも温度が高いのは、そこにエネルギーが集中しているからです。エネルギーが一様に慣らされておらず一か所に集中している状態こそ、エントロピーが小さい状態なのです。そして、放置しておくと熱燗は冷めて常温になります。これこそが、エネルギーが拡散して周囲と一様に慣らされエントロピーが増大したということになります。その結果、常温に冷めたお酒はエントロピーが大きい状態といえます。

 

 

物理学的視点からエネルギーを例に説明しましたが、こういった話は社会の至る所に見られます。例えば、「朱に染まれば赤くなる」という言葉があります。これもエントロピーが増大したと見ることができます。注意してみていると、世の中にはこういったことが多く見つかるのに気が付きます。物理が社会の意外なところで繋がっているというお話でした。

 

 

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2018年

9月

11日

不動産業者の一年

気温が下がり、灼熱の夏もようやく終わろうかといったところでしょうか。こういった季節の移り変わりのとき、これまでは花鳥風月など、自然の営みをテーマにすることが多かったように思います。今回は趣向を変えて不動産会社ならではの季節感を月毎に表現してみたいと思います。

 

1月 … 一般的に土日は出勤して平日に休むことが多い不動産業者(弊社は違います)も年末年始はまとまって休暇をとることが多いので、家でのんびりするなり、家族旅行に出かけるなり、人それぞれですが久々に家族と過ごすチャンスです。正月明けに出勤すると、単身者を中心に小さめの賃貸物件をお探しのお客様の動きが活発で、忙しい日常が待ち受けています。

 

2月 … 前月に引き続き、賃貸物件の需要が好調で何かと慌ただしい日が続きます。世間(他業種)では二八(ニッパチ)などといって需要が落ち込む時期なのに、この業界は例外のようです。

 

3月 … 世間は人事異動の季節です。それに伴う転勤で売買、賃貸ともに動きが活発になり、年間を通してピークを迎えます。また、会社によっては決算期を控えて売上、利益、キャッシュなどの数字が気になるところです。

 

4月 … 営業活動は3月で一段落。でも経理関係は集計やら決算書作成で結構忙しい会社が多いようです。

 

5月 … 世間はGWで浮かれているのに、お仕事の不動産会社も多いと思います。「働き方改革」で変わるでしょうか?

 

6月 … 雨の日はお気に入りの傘でお出かけすると気持ちがノリます。(個人的な意見)

 

7月 … 梅雨が明ければ夏本番。暑さが熱さになる前に、もうひと頑張り。

 

8月 … 二八という言葉のとおりですが、それでも頑張る。夏休みは世間並かな?

 

9月 … 涼しくなったし月末は中間決算を迎えます。元気出して、夏の疲れを吹き飛ばしましょう。

 

10月 … 十五夜の満月を眺めて、全て丸く納めます。(意味不明になってきました)

 

11月 … 秋は春と並んで繁忙期です。より良い住宅を探してお客様が動きます。

 

12月 … 年内に引越をご希望するお客様は多いけれど、あまりに、お急ぎの方はちょっと困りものかな!

 

 

以上は、私的経験による見解であって、すべての不動産業者に当てはまるものではないことをお断りして終わりにしたします。

 

 

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2018年

9月

03日

チコちゃん

 ありふれた日常生活の中にも小さな疑問があります。例えば「くしゃみをすると何故、人から噂されていると言われるのか?」「お風呂で手足がふやけるのは何故か?」などなど、理由を知らないまま常識となっていることが何と多いことでしょう?こんな話をするとピンとくる方がいらっしゃると思います。そうです、NHKの番組「チコちゃんに𠮟られる」です。ご存知ない方は一度、試しに視聴してみてください。ここに示したような素朴な質問が想定年齢5歳の少女として設定された架空のキャラクター「チコちゃん」の口から飛び出すと、これに答えられず、たじろぐ大人のタレントに対してチコちゃんが吠える「ボーっと生きてんじゃねぇよ」の決め台詞がなんとも痛快なんです。

 

 ここで取り上げられるテーマは、生活してゆくうえで大して重要と思えないことが多いのですが、何故か「へ~」とか「なるほど」と心の中で呟いてしまいます。そこが、この番組のもう一つの魅力だと思います。そして、たまにはゲスト回答者の口から正解が滑り出ることがあります。そんなとき、チコちゃんは、いつもの決め台詞の代わりに「つまんねぇ奴だな」とのたまい不機嫌になります。このことからもわかるように、チコちゃんはこじつけでも嘘でもいいから面白い回答を望んでいるのです。ここでの質問は間違った答えであっても生活に差し障りはありません。むしろ、正解でなくても誰も思いつかないユニークな発想で、チコちゃんの「ボーっと生きてんじゃねぇよ」を引き出すことこそ番組の中心に構成されているようです。

 

 

 不動産に関わる仕事をしていて、金銭の授受、法令上の問題、道義上の問題、一般的社会常識など、疎かにできないことが多々あります。そういたことについて、数字は勿論のこと、言葉の使い方まで正確無比である必要があります。しかし、新規分野に進出したり、営業網を拡大するため、新しい地域で仕事を始めようとするときは、最初から、これしかないという立派な答えが得られないかもしれません。そんなときはチコちゃんに叱られることを恐れず、何でも口に出してみないといけないな、と思うのでありました。

 

 

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