「衣食」と「住」

「衣食住」という言葉があります。生活の基本的な要素を言い表していますが、中国の古いことわざに「衣食足りて礼節を知る」とあります。確かに「住」が抜けても礼節を大切に考える方は沢山います。と書いて、待てよ!日本の住居については満足度の点で十分でないケースが一般的だった時代が永く続いているけど、もしも全く定住地がないと住民票をはじめ公的諸手続きに支障をきたすと思いませんか?私自身の経験でも約20年前に仕事で赴任していた海外から帰国した際、探しておいた賃貸住宅に家財道具を運び込んだら、真っ先に住民登録を済ませ、当時、小学生だった子供たちの転入手続、妻と私の年金手続、健康保険の手続、それから運転免許証の再交付、宅地建物取引主任者(今は取引士)資格を有効にする手続などとつづきますが、いずれも住所が確定している必要があります。

古代中国では善政を施した王朝においては戸籍上の人口が増加した、というようなことを歴史の時間に先生がつぶやいたことが記憶に残っています。何やらマイナンバー制度の導入を控えた現代の日本に通じるところがありますよね。