自宅の売却

私はこれまでお客様の不動産の購入、売却のお手伝いをさせてもらいました。それに仕事として会社の名義で100件以上購入し50件以上売却してきました。しかし、個人として住んでいる最中の自宅を売却したのは2年半前に1回経験したのみです。そのときの感覚として他の取引の場合と異なる印象が残っているので、当時書き記した文章を引っ張り出してみました。

まずは売却を決心した直後の状況から…

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転居先が決まる前にもかかわらず、妻は出力全開。
手始めにBOOK OFFを呼んで500冊の本とゲームソフトを処分。翌日は廃品回収業者数社から見積とって子供たちの学習机やパソコンラックなどなどを処分。昨日は祭日ですが一般ゴミの日だったのでガラクタ類をビニール袋に詰めて10袋。こうしておけば引越が楽になるだけでなく、売却の際、購入希望者に広くて整理整頓されているといった好印象を持ってもらえる。

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こうして購入を希望するお客様を迎えるための準備を整えて、それから2週間、2組目のご家族から購入の申込みをいただき…

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310日に自宅の売却契約に実印を持って妻とふたりで出かけてきました。いったいどういう方に買っていただくのだろうと興味津々。約束の時間に行くと40歳くらいのご夫婦が先に来て重要事項の説明を受けていました。互いに挨拶を交わして席に着き、いよいよ契約の手続きに入っていきます。個人としては高額の契約なので最初は表情も態度も硬くて緊張している様子でしたが次第に打ち解けてきて家族構成などを伺うと15年前の我が家によく似た状況でした。

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そして、無事に署名捺印を終えたあと、引き渡しの打ち合わせのとき…

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  リビングのソファやダイニングテーブルのセット、キッチンの食器戸棚、各部屋の照明やエアコ   ン、カーテンなど本来ならこちらで持って行くか処分しなければならない家具類のうち気に入っ   たものがあれば残していくので契約の後に実物を確認しながら相談したい、と提案してみまし     た。はっきり言って、こんなことは例外中の例外なのですが、残していく家具は部屋に合わせて   コーディネートしたものだし、買い手のご家族もお子さんたちの学校の新学期に間に合うよう慌   しく引越してくる様子。新しい家具を買い揃える時間がないかもしれないと考えて思い切って切   り出してみると、ほとんど全部残してほしいとのこと。おまけに奥様の口から「最初に家を見に   来たときからライフスタイル自体に憧れていたので大変嬉しい。家も家具も大切に使うので引越   した後も遊びに来て欲しい」とまで言われて大感激しました。

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ホームステージングという考え方があります。それは一般に中古の住宅を売却する際に少しでも高値が付くよう室内を美しく飾ることだそうです。そこには理想の生活を映し出す鏡のようにトータルコーディネートされた家具が仮に設置されます。

私の自宅売却作戦は不用品の処分から始まって室内外のクリーニングや不具合な部分の補修、庭木の手入れをし、ホームステージングを目指したことで売却に役立っただけだはなく、思いもかけず想い出の詰まった大切な家具を引き継いでもらい大成功でした。

 

現在売り出しているナイスアーバン大森も、ホームステージングを意識しています。この販売も、大成功といきたいものです・・・