共用部分

ご存知の方も多いかと思いますが、マンションには、「専有部分」と「共用部分」とがあります。「専有部分」とは、簡単に言えば、マンションの部屋の中で「お住まいの方だけが使用する部分」。「共用部分」とはそれ以外の廊下とかエレベーターとかの「みんなで使用する部分」です。

 

しかしながら、部屋の中でも、「バルコニー」や「窓」、「玄関扉(外側)」はお住まいの方だけが使用するものですが、実はこの部分は「共用部分」になります。窓や玄関扉などは、マンション全体の景観にも関わるものだから、というのがその理由です。普段、使用する上ではほとんど意識することはないところですが、我々のようにリフォーム(バリュアブル業務)を手掛けていると、強烈に意識させられることがあります。

 

ナイスアーバン大森のリノベーションでは、新しいコンセプトの下「すべて変えてしまおう」と意気込んで臨んだのですが、実は所有者である弊社が変えられるのは「専有部分だけ」。

バルコニーはもちろん、窓も専有部分ではないため、変更できません。さらにはインターフォンも変更できませんでした。新しくなった部屋ですが、窓とバルコニーは以前のまま。しかもバルコニーの壁にはひびが入っています。真新しい壁には、くたびれて色褪せたインターフォンが掛かっています。「画竜点睛を欠く」とはまさにこの事だと頭を抱えさせられました。

 

頭を抱えてみたところで、「共用部分」=「マンション全体の所有部分」である以上、仕方ありません。私の知人も、友人が「フルリフォームのマンションを買ったというので、訪ねて行ったら窓だけ古めかしかった」と語っていました。もちろん、それはこうした事情があるのだと教えましたが、いずこも同じ状況だと思います。「フルリフォーム」「リノベーション」などと謳っているマンションを購入される際は、ちょっと確認してみるといいかもしれません。

 

我々の販売する「ナイスアーバン大森」ですが、幸いなことに2016年念頭から大規模修繕に取り掛かります。バルコニーも修復される予定なので、状況は改善されます。窓はもともと「以前のものを活かす」ようにリノベーションをいたしましたので、そんなに違和感はないと思います。インターフォンも2年待っていただければ、マンション全体でモニター付きの機種に置き換わる予定です。

 

ナイスアーバン大森は、今後30年間の修繕計画も新たに作成されています。「不自由」な共有部分ですが、とりあえず現時点では建物の維持管理面では懸念がない見通しです。あとの専有部分は、ご購入いただいた方に、いかにご使用いただくかです。早く新しい購入者の方にお会いしたいと望んでいます・・・

 

 

(H)