米国にて(その1)

昨年の12月(といっても、つい半月前です)、米国のテキサス州を1週間程、旅してきました。テキサスの州都はオースティンですが、その他にも宇宙ロケットの打ち上げで有名なヒューストンとケネディ大統領の暗殺現場となったダラスがあります。今回の旅の目的はダラス在住の息子に会いに行くことでしたが、飛行機が降立った空港の名が「ダラス‐フォートワース空港」となっています。フォートワースとは、ダラスから少し離れたところ(車で1時間半から2時間)にある都市で、ダラスと同じ生活圏を形成しているそうです。テキサス最大の都市は前述のヒューストンですが、ダラスとフォートワースを合わせるとヒューストンを抜いてテキサスで一番人口が多くなるのだそうです。

 

私ども家族は、かつて6年間ハワイに住んでいたことがあり、現地在住の息子も旅する私と妻も、それほど違和感を感じませんでしたが、それでも9.11の影響で飛行機搭乗の際のセキュリティーチェックが非常に厳しくなったのには戸惑うばかりでした。また、米国入国審査においてもVISAの代わりにESTAを事前に取得するなど勝手が違うことがあり、20年の歳月を改めて認識しました。

 

ホテルに宿泊して部屋を後にするとき、かつての感覚のままチップとしてワシントンの肖像でお馴染みの1ドル札を1枚置いておきましたが、それを目にした息子から「親父、それじゃあ少ないよ」と指摘されて慌てて2枚にしました。考えてみればハワイから帰国後、日本ではずっとデフレの状態が続いており、その感覚に慣れてしまったようですが、その間アメリカは着実に経済成長を遂げているようです。

 

息子が現在の自宅から引っ越すということで、新居に選んだ部屋を見学しました。不動産屋の意地と親父の見栄で賃料等を推測してみましたが、20年前のハワイの生活感覚のままだったのと日米の不動産の相対的価格差からか、まるで見当外れでした。聞けばコマーシャル(事務所系)かレジデンシャル(住居系)かに関わらず、契約更新のたびに賃料が上がることが慣習になっているらしく(大家業をやっている身としては誠にうらやましいかぎりですが)、これも一定のインフレを保って経済成長してきた社会だからかと感じました。

 

 

(つづく)