駒込という地名

最近、弊社で「駒込六義園」の名がついているマンションを紹介しています。

駒込はご存じのとおり山手線の駅名にもある地名です。このマンションは豊島区にありますが、少し歩いただけで文京区です。駒という字は馬と同様の意味で使いますが、東京には駒とか馬という字を使う地名がいくつかあります。すぐに思い浮かぶだけでも駒沢、駒場、駒留、馬込、上馬、下馬、高田馬場などが挙げられます。馬が古代から自動車が発達する前まで人間の生活に密着していたことの現れでしょう。

 

駒沢と駒留と上馬、下馬は世田谷区にあります。駒場は目黒区、馬込は大田区で高田馬場は新宿区です。それぞれ地名の由来があるのでしょうが、ここでは触れません。ただ、一つだけ学生のころから不思議に思っていた地名に「元競馬場前」というのがあって、目黒からバスに乗って目黒通りをしばらく行った停留場の名前に使われています。これは戦前にあった「目黒競馬場」(現在は府中に移転)した跡地ですが、移転から82年を経て今なお名前が残っています。

 

現代社会において普段は特に何も意識せず慣れ親しんだ地名から、かつてたくさんの馬が行き交い、立ち止まり、また歩き回る光景を想像することは難しいですね。それでも古い地名は必ず何かを語っていると気付くとき、不動産を扱う者としてぼんやりではありますが新たな愛着がわいてきます。