とても重要な管理組合総会(その2)

マンション管理組合の総会は通常、年に1回の定時総会と必要に応じて不定期に開かれる臨時総会とがあります。弊社も所有者として、総会に参加することがあます。

実名は避けますが、神奈川県内のJR主要駅から徒歩数分のタワーマンションの定時総会に出席したときのことです。全戸数、数百戸の大型マンションなので出席者は30人を超えていました。思いのほか多数の所有者が出席しているという印象でした。その他に運営側の理事が10名余り会場の奥に一般の出席者と向き合って着席していました。

 

議長による開会宣言から総会は始まります。議長には管理組合の構成員である所有者を代表する立場にある理事長が就任します。スーツ姿にネクタイをしめた数人は管理会社の社員で、この人たちは黒子の立場です。出席者数および委任状、議決権行使書数が発表され、この総会の有効性が確認されます。そして、いよいよ議案ごとに議案の説明、質疑応答、採決を経て可決することになります。

 

この日の総会は何やら雲行きが怪しい感じです。一般席の後ろから男性の声で質問がありました。その後、どの議案に関しても同一人物が質問に立ち、また意見を述べていました。実は弊社としても議案の一つに疑問があって、それに関係して代替案を用意していました。しかし、理事長ならびに管理会社の説明により疑問も解消し理事の皆さんが判断したことに納得したので、その旨を発表して静かに席につきました。

 

ところが、先ほど質問に立った男性はなかなか発言を終えようとしません。発言の内容は徐々に議案の趣旨から外れて、議事進行の手順や日頃の理事会の運営が独断的であるといった不満になってきました。私もうんざりしていたところ、それまで静かに発言者の意見に耳を傾けていた別の男性から、「本題から外れたことを発言して総会を混乱させないでほしい」との意見が出て、一瞬、会場に緊張感が走りました。その後、数人の方が理事長側に立つ意見を述べ、最初に質問した方は四面楚歌となってしまいました。

 

マンション管理組合はたまたま同じ客船に乗り合わせた乗客のようなもので、運命共同体といえるでしょう。しかも出港直後から理事長をキャプテンとして自ら進む航路を決めていかなければなりません。以前に比べてこうした意識は社会的に醸成されつつあると思います。しかし、それでもまだまだ十分とは言えず、特に投資用のワンルームマンションなどは所有者の管理について無関心だということが問題だろうと思っています。

 

皆さんの中でマンションにお住まいの方、あるいはお持ちの方がいらっしゃいましたら、このようなことにも気を配って、よりよいマンションライフを目指しましょう。

まだ一度も総会に出席したことがないという方がいらっしゃいましたら、是非とも一度出席してみることをおススメしたいと思います。