需要の創出・発見

前回につづき需要について考えてみました。需要という言葉で一般性を持たせると具体的なイメージが乏しくなるので、マンションの売買と賃貸借に限って、それぞれの需要をどう創出もしくは発見してゆくかに絞ってみましょう。

 

マンションの売買における需要とは何でしょうか?それを「買いたい!」と思う「欲求」だとすれば、その行為への動機はどこから湧いてくるのでしょうか?人が新たに住まいを欲しいと思うのは、住環境が相対的に劣悪化したときと考えます。具体的な例を箇条書きすると、

 

1.    経年劣化によって美観、設備等の利便性、安全性が損なわれる。

2.    婚姻によって新世帯が加わり、同居では手狭になる。

3.    出産によって家族が増え、手狭になる。

4.    転勤・新入学で通勤・通学のための利便性が損なわれる。

5.    近隣の住環境が変化して違和感がある。

 

しかし、マンションを購入する人は自分が住む場合ばかりではありません。所有マンションを貸して家賃を稼ごうという目的で購入することもあります。いわゆる投資です。また、マンション価格には上がったり下がったりの波があり、それを利用して売買差益を得ようとする人もいます。こういった人たちには先に書きだした条件を単純に当てはめることはできず、むしろ預金金利や株価といった他の投資との優位性のほうが重要かもしれません。しかし、そうであっても家賃収入が高値で安定することが投資家の需要を喚起する要因として根底にあります。そして、そのためには賃貸借における需要である賃借人の「借りたい!」という「欲求」が高まることが重要だとすれば、その動機は売買で箇条書きにした住環境の劣悪化と重複する。つまりは売買も賃貸も別々のマーケットではなくて、どちらも住環境の相対的な悪化に抗う方向で需要が発生するという見方もできます。

 

回りくどい言い方で理屈をこねくり回しましたが、住まいの価値の向上こそが需要を発掘する鍵と考え、弊社では、これを一言で「バリュアブル」と表現しています。

 

これからもバリュアブルのために何ができるかを売買または賃貸借の片方に限らず、提案し続けてゆく所存です。どうぞ御愛顧の程、よろしくお願いいたします。