強く、優しくバリュアブル

弊社の社名にバリュアブルが付いてから14ヶ月になろうとしています。電話の応答で社名がうまく言えずにアタフタする者もいなくなりました。しかし、バリュアブルの概念は未だその輪郭がはっきりしません。社内でもしばしば議論の対象になりますが、今回は社内の意見を総括するのではなく、ひとえに私の意見としてお聞きいただきたいと思います。

 

「不動産におけるバリュアブルとは、実際に住んでいる居住者にとって満足度が高いかどうかを基準に決まるのか、それとも家賃や売買価格のような金銭に置き換えて、その価値を測るのか」という疑問からお話しを始めてみようと思います。私は、本来ならば居住者の満足度と金銭的価値は一致すると考えます。人間の趣味・趣向は人によって様々で満足する条件も同じではありません。それでも多くの不動産を見ていると好まれる不動産の条件は一致することが多く、その中でより多くの人が好む条件を備えた不動産が高額物件として認識されるのが自然です。

 

ところが、不動産の価格決定要因が、もう一つあります。それは相場と呼ばれる価格の上がり下がりで、同一の不動産でも景気の動向によって価格が変動します。

これを利用して、価格が低いときに購入して暫く保有して高くなった時に売却すれば利益が得られます。しかもこの波の高低差はバブルの前後などは特に大きくなって不動産自体を物理的、技術的に改良することによる価値の増加を呑み込んでしまうこともあります。そして、不動産の特徴として相場の動きは必ずしも予想通りにはいかず、それに加えて保有し続けるだけで固定資産税やら維持管理費など出費があります。相場が上向くまで持ち続けられるとは限りません。それゆえ不動産で大儲けする人もいれば、泣きっ面になる人もいるのでしょう。

 

弊社の目指すバリュアブルとは如何なることでしょう。それは、何も手をかけず相場の波を利用して利益を得ることではありません。しかし、扱っている商品が相場に左右されることは避けられません。そのことを承知していないと泣きっ面どころか企業として存続できません。そのような状況を鑑みて、今できることは最低限、弊社が所有している期間の記録をきっちり残し、一時的にせよ弊社が所有したことによりマンション及びその関係者に何等かの貢献できればいいと考えています。目指すところは相場に強く、(居住者に)優しい会社です。

 

それが「バリュアブル」だと考えています。