切ないニュース

数日前にテレビのニュースで自動車が登校中の小学生の列に突っ込み、残念なことに、そのうちの一人の尊い命が奪われてしまったと放送していました。「憎むべき犯人、つまり運転手は誰だ!」と怒りを露わにテレビの映像に注意を向けると、そこには屈強な壮年でも浮ついた若者でもなく、弱々しい老人の姿がありました。訊けば、年齢は既に87に達しているとのこと、事故の直前の記憶がないようで認知症の疑いがあるようです。

 

私の身内でも父や岳父から長年愛用してきた自動車のキーを取り上げるのに苦労したことを思い出しました。今まで自家用車で自由に外出していたのに一人では遠くに出かけられない不自由さは容易に想像がつきますが、それにも増して自分が一人前でなくなってしまうということで、プライドが傷つくのかもしれません。

 

しかし、自動車は走る凶器にもなりうる、ということを改めて胸に刻み、自己管理に細心の注意を払わなければなりません。未来を奪われたお子さんとご両親には謹んでお悔やみ申し上げるとともに、高齢化社会において、誰もが年を重ねていく中、多くの人が同じ問題に直面することを考えなければならいと思います。切ないですね!

 

 

それでも、解決策はいろいろと考えられます。法規で規制することも必要でしょう。また、医学の進歩によって認知症に対処する方法が見つかるかもしれません。自動車を造る側の技術的な進歩も期待できると思います。亡くなったお子さんの為にもこのような事故が起こらないよう社会全体で創意工夫を凝らしていただきたい。本来、長生きすることは「寿ぐ」ことです。50歳代の我々が安心して長寿を祝える社会になってほしいと思います。