家族

今年も残すところ1か月と20日になり、気候も秋から冬になろうとしています。天気予報では今朝、この冬初めての木枯らしが吹いたそうです。寒い日は家に帰ったときの暖かさにホッとします。

 

32年前に妻と結婚して初めて親元を離れて新しく家庭を持ちました。それから、3人の子供を授かり、お蔭様で今は3人とも成人し、社会人として日々、充実した生活を送っているようです。第二子である長女が3年前に結婚して独立してゆきました。そして、4年前から海外赴任している一番上の長男が今年、結婚して戸籍上も独立しました。末の娘は今でも私たち夫婦と同居して我が家から通勤していますが、既に独立した個人として日常を送っています。

 

子供が結婚するときの気持ちを正直に明かすと、ホッとしたのが半分と喜びが半分で、世間でいうような子供が離れてしまうことへの寂しさは感じられませんでした。

子供が結婚するということは、親にとってもう一人子供が増えるような感覚で嬉しい限りです。そして、新たに子供となってくれる婿または嫁のご両親とはこれから親戚として幾久しくお付き合いいただくことになります。

 

一方、私や妻を生み育ててくれたそれぞれの両親は長生きしてもらったものの年齢には勝てず妻の母親を残して3人が他界しました。かつて家族として同居していた兄弟姉妹は何か用事がない限り顔を合わす機会がなくなり、家族から親戚へと変わってゆきます。

 

私は子供たちが生まれてきてくれて本当に幸せだったと思います。私たち夫婦は真剣に子供たちに向かい合い、子供たちも私たちの努力に応えてくれ、子育てを通して多くの感動をもらいました。しかし、今、子供たちは一人でも生きてゆける能力を身に着けて、親である私たちを必要としません。それでも外に出た子供が家に帰ってくることは、この上もない楽しみです。それは、互いを必要とする親子としての役割が既に終えても、かつて親子として過ごした関係が絆として記憶に残っているからであると言う人がいました。私は、上手いことを言うな!と感心した覚えがあります。

 

動物にも似たようなことがあるようです。いわゆる「子離れ」と呼ばれる通過儀礼です。この場合、子離れの後、暫くしてかつての親子が再開したとき、互いの反応はどうなるのでしょうか?かつての関係を大切にする「絆」は人間だけのものではないような気もします。

 

 

 外の寒さから家族の暖かさが身に染みる季節です。