新年のご挨拶

皆様、明けましておめでとうございます。本年もお付き合いの程、よろしくお願いいたします。さて、今年最初の話題は「住宅における合理性の追求」について考えてみます。

 

お正月ということで、いつになく時間を持て余して何気なく手を伸ばしたテレビのスイッチ。普段はあまり視聴しないBSで、ゆっくりと見応えのある番組を探していると、「デザイン性と高品質を併せもった低価格な住宅」をテーマにある企業を取材している番組を見つけました。その商品ブランドは “CASA CUBE” といいます。詳細について、ここでご説明することは差し控えさせていただき、私からは感心したこと、それを弊社にどう活かしたいかについての記述のみとします。CASA CUBEの内容については直接、お問い合わせされることをお勧めします。

 

番組で最初に取り扱っているテーマは、日本の住宅(敷地を除く建物部分)が海外に比べて高額になってしまうことに対する分析から始まります。その理由は工法が多様性に富んでいて、規格化による大量生産が難しいことを挙げています。その点について、とことん突き詰めて辿り着いた結論が、日本の伝統的な建築資材の標準規格である2間(けん)の長さを切断したり加工したりせず建築する直方体(真四角)の住宅でした。これこそがブランドにあるキューブの由縁であろうと想像できます。確かに、これならば資材の加工の手間に留まらず現場での作業においても工期が短くなるはずです。構造上もシンプルで壁の面積が大きく補強せずとも丈夫な建物になるでしょう。

 

これでコストダウンの見込はつきましたが、問題は機能性とデザイン性です。ここでも現状をきちんと分析評価し、合理性を追及して様々なアイデアを実行していきます。一例を挙げれば「窓」のあり方についてです。窓の機能を採光、通風、眺望の三つに絞り込み、直方体の構造物のメリットを活かすため、天窓と壁面にスリット窓を採用したそうです。

 

 

最後に印象に残った社長さんの言葉をお伝えします。「建築費の中身は大きく分けて、材料費、工賃(技術)、会社の利益だけど、お客様にとって一番、節約してほしくないのは材料費です。それなのに建売住宅も注文住宅もコストダウンのために最初にやることは材料費の見直しです。この常識を覆して質の高い住宅を提供したい。」とのことです。大変立派な考えであると共感します。見習うべきところが多々ありましたが、表目的に物真似するのではなく、弊社の事情を鑑みて、まずは合理性を追求する精神を磨きたいと思いました。