抵当権の抹消

 以前お話ししましたように、不動産の登記は司法書士さんにお任せいたしますが、中には司法書士さんに頼まなくてもできる登記があります。それが(根)抵当権の抹消登記です。これはとても簡単な手続きなので、不動産登記について素人の方でも単独で行うことができます。

 

 そもそも不動産の登記は、不動産という高価な権利の移転を伴うため、手続きも厳格にトラブルのないように決められています。ところが抵当権の抹消は、抵当権者さえOKであれば権利の侵害など起こりようもなく、したがって手続きも簡易なものになっているのです。とはいえ、お役所はお役所なりの面倒はさすがにありますが・・・

 

 抵当権の抹消手続きは、まず金融機関などの抵当権者から抹消書類(解除証書、委任状等)をいただきます。そして別紙のような「登記申請書」を作成し、2,000円の手数料をもって窓口に行けばできてしまいます。「登記申請書」を作るのがちょっと面倒ですが、別紙の通りのものを今はパソコンで簡単に作れますので、やってみてはいかがかと思います。

 

 面白いのはやはり法務局の対応です。いきなり窓口に行きましたが、まずは「相談窓口」に行くことを勧められます。ここは「予約制」なのですが、その時はたまたま空いていましたので良かったのですが、何とも言えません。相談窓口では、持参した書類をチェックしてくれて、いくつか補足したところで最初に行った申請窓口に行くように言われました。その通りにして手続き終了です。

 

 この「相談窓口」の役割ですが、申請書類のチェックをしてくれるところのようです。なら「申請窓口」ではしてくれないのかと当然疑問に思い尋ねたところ、「申請窓口は受付だけで、不備があると後日来てもらうことになる」という回答でした。まぁこのあたりがお役所のお役所たる所以なのかと思います。

 

 「登記なんて一生関係ない」と思う方もいらっゃるかもしれませんが、住宅ローンを利用されている方は多いと思います。そういう方は、無関係ではいられません。完済時には、抵当権の抹消をする必要性が生じます。その時は是非ご自身で手続きにチャレンジされてはいかがでしょうか。

 

 

 

(H)

登記申請書.pdf
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