少子化による空き家の増加

日本社会において少子化が問題視されて久しいと思います。何が問題かというと、一つには労働者人口の減少に伴う産業の衰退ということがあります。また、年金制度を維持するための現役世代と受給世代とのバランスが悪く財源が尽きてしまうことも危惧されています。他にも、小中学校の入学者が減り、廃校が相次ぎ、そのうち大学も含め、私立の学校が経営難に陥るなど様々な影響が考えられます。

 

我々が身を置く不動産業界も例外ではありません。例えば一人っ子同士が結婚した場合、それぞれの親世代の持ち家があったとすれば一家族で二つの不動産を相続することになりますが、通常は一つ余ってしまいます。この現象が顕著になると、人気のエリアだから子供世代が引き継いで住んでくれるとは限らなくなります。余った不動産は売却することになるのでしょうが、かつて、人気の高かったエリアであっても供給過多になれば市場価値は下がってゆくでしょう。不動産価値の低下は人気のないエリアだけの問題ではなく、時間的に遅くなってもどのエリアにも共通したことであると認識しています。

 

その他にも、住宅街に空き家が点在する状況を考えると様々な問題が見えてきます。人が住まない家は荒れていきます。具体的には敷地に雑草がはびこり、老朽化した建物は修繕せず放置され廃屋と化してゆきます。場合によってはホームレスが入り込んだり、火災の心配もしなければなりません。こういったことへの対策は国でも地方自治体でも既に考えているようで、インターネットで調べるとモデル事業を含む様々な記事が見られます。

 

 

弊社の目的として定めた「マンションが持つ潜在的価値を最大限に引き出すことにより社会に貢献する」ということは、不動産の真の価値を見極めて、それを高めていくということに通じると思っています。その意味でも空き家対策には無関心ではいられないというのが現在の心境です。この分野においても何か社会に貢献できないだろうかと思います。