ころがし

不動産業界では、「ころがし」という言葉があります。これは不動産を買ってすぐ売却することです。バブルの頃は、不動産の価格がどんどん上がりましたので、買ってすぐ売っても儲かったのです。まるで雪だるまを転がして大きくするように、売られるごとに価格が上がる様子を「ころがし」と言ったのだと思います。

 

バブルが崩壊して久しいですが、今でも巧みに不動産価格のギャップをついて転売しようという動きはあります。東に不動産を売りたいという人がいれば、行ってこのくらいなら買いましょうと安く買い、西に不動産投資をしたいと言う人のところに持って行って、これはお買い得ですと言う。そういう業者は実在します。

 

もちろん、安く仕入れて高く売るのは商売の基本です。不動産に限らず、いろいろなもので成り立つ原理ですし、商社はそうした商売の筆頭に立っていますので、悪いことではありません。売り買いの情報をうまく利用しているのですから、うまくやって利益を上げられればそれに越したことはないのでしょう。

 

ただし、不動産の場合はちょっと考えるべきことがあります。それは「入居者の存在」です。短期間でオーナーが変わると、その都度家賃の振込先が変わります。金額は変わらないとしても、入居者の方も混乱するでしょう。それにオーナーが変わったことにより、入居者が費用を負担した家財の保険や24時間サポートサービスが打ち切られる例もあります。

 

弊社は、一般事業法人ですから当然利益を追求します。ですが、こうした入居者の存在を無視したようなやり方は致しません。不動産賃貸業を業としている以上、入居者の方のメリットを追求しながら、利益を上げていくことを考えています。したがって、必然的に弊社では「ころがしはやらない」ということになります。

 

東に売りたい人がいれば買って価値を高めて貸し、西に買いたい人がいれば自社物件を価値を高めて売る。そういう会社に我々はなりたいと考えています・・・

 

 

(H)