○○ ファースト

最近、よく「○○ファースト」という言葉を耳にします。ファーストは”fast”

ではなく”first”だから○○第一主義とでも解釈しましょうか。とにかく、○○が最優先されるべきと理解しています。

 

私が最初に耳にしたのは昨年、イギリスのEU離脱に関する国民投票の直前に、離脱反対派の議員を殺害したニュースを見たときです。その犯人が現場で叫んでいたのが「ブリテン ファースト」だということです。その後、アメリカのトランプ大統領も声高にこの言葉を使っています。また、日本でも小池百合子都知事がスピーチやインタビューでしばしば「トミン ファースト」を使い、来る都議選に向けて、この言葉を冠した会派を立ち上げようとしています。こちらは、舞台が地方自治であり、他の道府県を押しのけてという意味ではなく、どちらかというと主権在民に近い意味に捉えています。

 

話を国政に戻します。先週はフランスで大統領選挙があり、EUに対する向き合い方が大きな争点になりました。こちらでもファーストの声が聞かれます。フランスといえばドイツに並んでEUの中心的な国であると思っていたのに一体どうしたんでしょう。テロが頻発し、難民が流入するヨーロッパは大きく揺さぶられているのでしょう。

 

そもそも、近代国家の成立以来、自国民の安全と自国の利益を守るのは国家の最大にして最終的な目的であるはず。ゆえに外交の舞台では各国のエゴがぶつかり合う場面も見え隠れします。自国第一主義は当たり前で言わずもがな、といったところです。それでも各国がエゴを封印して協調するために妥協するのは何故でしょうか?崇高な博愛主義を唱える方がいるかもしれません。しかし、私は、やはり因果応報で他者、特に弱者を踏越えて利益を得ても、いずれ、その痛みは自分に返ってくるからだと思います。

 

 

そう考えると、やたらとファーストを叫ぶのは少し幼い気がします。または本人はそれをわかっていて周囲の幼さを扇動するためだけのような気がします。

因みに、弊社のドメインはtake-first ですが、これは「タケ-イチ」であって、「タケイチ第一主義」でないことをお断りして今日は終わりにしたいと思います。