国別こだわり

 “日本特有”の文化はいろいろありますが、生活に深く根付いているわりに、あるいはそれだからこそ改めて“日本特有”として意識しないで自然に使っているものとして「和暦」を挙げてみたいと思います。

 

 私は幼いころから自分の生年月日は昭和○○年と表記し、履歴書や役所の書類に記載する日付も和暦を使うことが多かったと思います。最近になって西暦も併用するようになりましたが、どちらかというと公式な状況になるほど和暦を使うように感じます。それだけ生活に浸透しているのだと思います。でも、この状況を海外から眺めると、これだけ欧米化が進んでいると思われる日本において和暦がこのように深く根付いていることを奇異に感じるだろうと思います。

 

 似たようなことをアメリカで感じたことがあります。アメリカでは一般に距離の単位にメートル法は使わず、“マイル”や“フィート”を使います。そして極め付けは1/12フィートを”インチ“として使っています。日本でもかつて尺貫法が一般的であった時代もありましたが、現代社会で使う単位としては、これら生活や人間の体の寸法などから編み出された単位よりも、科学的に地球の大きさを測定した数字を元にした単位であるメートルのほうが、精密さや各国における共通性を重視したとき便利です。世界で最先端を行くアメリカにおいて、これを奇異に感じるのは私だけでしょうか。

 

 これらは、各国それぞれの事情による「こだわり」があるのでしょう。グローバル化、国際化とは、何でも共通化するのではなく、どの国においても存在する、こういった違いを個性として理解し、尊重できることが大切だろうと思います。