午後5時30分の風景

 この日は午後4時に社外で仕事の打ち合わせの約束があり、それを終えて外出先からまっすぐ帰宅する途中でした。自宅近くで何気なく空を見上げると、電線に規則正しく並んで止まっている小鳥を見つけました。どんな種類の鳥か、わかりませんが、鳩より小さいが、雀よりは大きいくらいです。色は画像にあるように、曇り空が背景で、あまり鮮明に判別できませんが黒っぽい感じに見えます。

 

 あまりに行儀良く何羽も止まっているので、何の考えも無くシャッターを押していました。それから、一体、この鳥たちはなにをしに集まってきたのだろう、夏の夕暮れは遅いといっても曇天の空は暫くすれば暗くなる。それならば、皆で揃ってねぐらに帰ろうというのだろうか、などとどうでもいいことに興味が向いて、ちょうど帰宅の途中である自分と重ね合わせ、妙な連帯感が生まれてきました。

 

 鳥類は昼間に自重を空中に浮かせて飛行するために翼をはためかせるという激しい運動が必要です。それを支えるために夜間は巣に帰り、ゆっくりと睡眠をとるそうです。しかも、休息時に体力を回復するため、代謝を落とさないよう集団で寄り添って体温を維持して眠ります。

 

 

 会社から帰宅する途中に、どこかで落ち合ってカウンターの止まり木に集まってくる人たちの姿が脳裏に浮かんだ、ある日の午後530分でした。