未知に迷う

 先週末は友人(先輩)のお宅にお招きいただき、楽しい時間を過ごすことができました。ご自宅は最寄りの駅から徒歩2~3分と、とても便利な場所にあるのですが、その日はお天気も良く柔らかな冬の陽射しが散歩には最適だろうと思って、敢えて中目黒で下車して約20分歩いて行きました。中目黒には素敵な飲食店がたくさんあると聞いています。私も、これまで何回か食事で訪れていますが、どこの店もおしゃれで趣がありました。40年前の学生時代にも、ときどき来ることがあったので駅周辺は比較的なじみがありました。今回は少し遠出をしたので、初めての道を歩きました。

 

 私は昔から、知らない道を歩くのが好きです。「へぇー こんなところに こんなものがあるのか」といった新しい発見があり、なかなか面白いものです。普段、車で何度も通っている道も歩いてみて初めて気が付くこともあります。散歩は身体の健康ばかりでなく、精神的にも刺激になるように思います。今回の散歩で新しく発見したのは建物ではなく、街を歩いている人の数が多いことと、その人達の年齢が若いということです。

 

 最近、読んだ本に、日本の未来を統計的に予測するものがありましたが、そこには人口減少と高齢化について書かれていました。このことは、この本に限らず様々なところで指摘されていて、そのための影響も空き家の増加や不動産価格の下落に留まらず、多くの問題を惹き起こすことが予想されています。ところが、中目黒のような人気エリアには若者が集まっているというのが印象的でした。

 

 

 人や動物といった生き物は年を取って老いてゆくことは避けられません。一方、街はどうでしょうか。物理的に古くなった建物や施設を立て直すかどうか、また、どんな建物を建てるかは、人が決めることです。人が老いれば街も若返り出来ないのも当然です。その街は、そこに住む人のためにあると同時に、その人たち次第で街の将来が決まるというのも事実です。不動産を選別するにあたって、統計的なデータも大切ですが、ただ街を歩き回ってみることも必要な気がします。そう思えば道(未知)に迷ってうろうろするのも役に立つかもしれません。