マンション管理組合は誰の為?

 最近、弊社で所有しているマンションの管理組合の理事を積極的にお引き受けしています。また、なるべく多くのマンションの総会に出席するよう心掛けています。そこで出会った方々から感じられる認識のズレについてお話ししたいと思います。

 

 マンション管理組合の構成メンバーは言わずもがな各部屋の所有者です。そして、所有者が居住している場合と所有者と居住者が別の場合(賃貸など)が考えられます。ここで明確にしておきたいことに、「マンション管理組合は居住者のためではなく所有者のためにある」ということです。最初から投資用として建てられたワンルームマンションなどはすべての部屋が所有者と居住者が別であるということも珍しくありません。そのようなマンションで特に顕著なことに、管理組合の運営方針も居住性や利便性より金銭的な効率に重点がおかれる傾向が強いということです。勿論、所有者は居住者から家賃をとって収入を得ているので高い家賃を安定して得るために居住者の満足度にも考慮しますが、それは、あくまでも手段であって目的ではありません。

 

 一方、所有者本人が居住するケースが圧倒的に多いマンションもあります。そのようなマンションでは先に述べた投資用マンションに比べて金銭的効率だけでなく、居住性や利便性にも配慮されます。例えば共用部分における子供の大声などもクレームの要因として管理組合が関与することも考えられます。その中で弊社は少数派として賃貸用の部屋を所有しています。

 

 

 そのような状況のもと、所有者と居住者が別々であって、所有者が管理組合の活動に参加できないとき、代理人として居住者が出席することに違和感を覚えない方がいらっしゃるのに驚かされました。これを一概に悪いことと決めつけるつもりはありません。その方にとって顔の見えない所有者よりも時々、顔を合わす隣人に親しみを覚えるのも当然です。しかし、それでは、町内会の餅つき大会や地域の子供会における催事など居住者の親睦を目的とする場合と混同しているのではないでしょうか。ここで、弊社としては、「居住者の満足無くして良いマンションとは言えないと」という考えを強調しておきますが、やはり、その責任は所有者にあり、運営に関する権限は所有者の手にあります。マンション管理組合が誰の為、何の為にあるかを考えさせられるエピソードでした。