マンション進化論

 最近、個人的な興味から新築マンションのモデルルームを立続けに見学して回りました。どのマンションも素敵な家具とともに競って最新設備が設置してあります。使い勝手もデザインも洗練されていて、誰でも住んでみたいと思うようなお部屋でした。セキュリティーに関しても、共用玄関のオートロックは当たり前で、その他にも目的の階数にしかエレベーターが止まらないようになっていたり、また、マンション全体が警備会社と契約して緊急時に出動してもらうようになっていたりと、いろいろな工夫を凝らしていました。

 

 こうした、実際に現地を見て回った印象に留まらず、資料から立地や交通の便、免振や耐火といった建物の構造においてもマンションは確実に「進化」していることがわかります。加えて、新築時の購入者から修繕積立金の一時金を徴収するなど、将来の長期修繕計画への備えも考慮するようになっています。日本の住生活にマンションという共同住宅が根付いて久しく、年月とともに多くの面で進化を遂げてきています。もはや、マンションは一戸建住宅へステップアップする前の一時的な住まいというより、都心の便利で快適な生活を謳歌するためのノウハウがぎっしり詰まった宝箱と言えるでしょう。また、これを手に入れるには、それ相応の対価が必要です。それが、新築マンションの価格であり、月々の管理費、修繕積立金です。

 

 弊社は、これまで「バリュアブル」を掲げマンションの価値を如何に引き出すかということに取り組んでまいりました。前述の新築マンションに比べて中古マンションは、「進化」の途上で商品化したといった見方をすれば(現在の新築も所詮は完成形ではなく、未来から見れば進化途上)、どうしても不足している部分があるので、そこをどのように補うかがテーマでした。それは、新築を追いかけるという見方もできます。現在も今後も、進化途上である中古マンションが大きな市場を形成する中で、このことは社会的に意義のある事業であると信じております。それは、弊社が引き続き、この分野に注力してゆく推進力として働いています。このことは、市場の動向に限らず現場の熱意においても言えると思います。

 

 

 しかし、ここで新たな夢を付け加えたいと思います。それは、既に進化を遂げた新築マンションを手本に後を追いかけるのではなく、新築の先をゆく新築を、つまり、進化の最先端をゆく事業です。それには、今以上の資金力と企画力が要求されます。今すぐは無理ですが、将来の夢として進化の最先端を目指すという夢を持ち続けたいと思っています。