春の訪れ

 昨日は午後から夜にかけて嵐が吹き荒れました。この季節の嵐は「春の訪れ」を告げていて、一雨ごとに暖かくなってゆきます。昨晩、私の住んでいるマンションに可愛らしいお客さんが春を告げにやってきました。午後9時過ぎに用事があって部屋の外に出た妻が「かわい~」を連発しながら戻ってきました。マンションの共用廊下に1213㎝ほどの蛙が一匹、ジッとたたずんでいる。珍しいことなので、私もすぐに見に行くと、痩せこけた蛙を見つけることがでました。そういえば、今日は啓蟄です。昔の人が創った暦通りに冬眠から目覚めたばかりの如何にも眠そうな蛙に自然の摂理を感じました。

 

 これからの季節は三寒四温で寒暖を繰り返しながら春が深まり、梅雨を迎えて夏になってゆく、これもまた、毎年、繰り返されることで、今更とりとめて取り上げることではありませんが、この繰り返しの中に法則性を見出し、生活の知恵として活用するにとどまらず、昔日の思い出を年輪のごとく重ね合わせて生きてきた、また、これからも、そうして生きてゆくのかなあ、と思うと、自身の過去に郷愁を覚えます。

 

 特に春は別れと出会いのシーズンということもあって多くの思い出が折り重なっていますが、ここ数年で最も衝撃的な出来事は2011311日に発生した東日本大震災です。早いもので、あれから7年が過ぎようとしています。私自身の生活について言えば、確実に意識が薄れてきていますが、深刻な被害を受けた方々や大切な人を亡くされた遺族の方々にとっては未だに思い出として簡単に片づけられないだろうと察しています。

 

 

 自然の摂理は美しく感じられますが、いつも優しい顔ばかりではありません。ときに大災害をもたらし、人々を悲嘆のどん底に突き落としてしまいます。それでも、繰り返し新しい春が訪れることを信じて頑張っている人が大勢いらっしゃると思います。そのことを忘れずに春を迎えたいと思います。