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行く春を惜しむ

 散りゆく桜を「花吹雪」と言うことがあります。また、降る雪を花にたとえた「雪の花」という季語があります。花と雪は互いに例え合う間柄であって、それは、両者が似ているというだけでなく、どちらも風情を感じるからだと思います。

 

先日、箱根に行く途中、雪に降られて渋滞に巻き込まれてしまいましたが、苦労して目的地に辿り着いてみると辺り一面、銀世界になっていて、その美しさに魅了されました。そして、翌日からのポカポカ陽気に桜の花が咲き始め、週末には見ごろを迎えました。ほんの数日の違いで雪景色と満開の桜を楽しむこととなり、今年の春は季節の移ろいも慌ただしく感じられます。

 

 

今を盛りと咲き誇る桜も吹雪に例えられて散ってしまい、その儚さにそぞろな思いを抱くことになるのでしょうか。今年は例年にも増して花見の計画が立て込んでいて、これから1週間で、4回は花を愛でるチャンスがあります。予報によると、お天気にも恵まれるようで、この限られた花見の季節を十分に楽しんでこようと思っています。ただし、行く春を惜しむがあまり、無理をすることは慎みたいと思います。来年も、また春はやってくるのですから…