似ていないのに仲間

 先日、このコーナーで「似て非なるもの」として見分けがつかないほど似ているのに実は違っているものについて書きました。今日は、おなじみの野菜である「玉ネギ」と「長ネギ」をテーマに選んで、形状がまるで似ていないのに、実は仲間であるものについてお話しいたします。

 

 玉ネギと長ネギの形状について今更お話ししてみても退屈なだけです。皆さん、ご存知のとおり全く異なっていますが、どちらも強い刺激臭がすることなど共通点があります。また、食材としての成分も共通する物質が多く、分類学的にもネギ科(ユリ科)に属していて苗木のときは形状もよく似ています。同じ仲間にラッキョウとニラがあります。ラッキョウは玉ネギを連想させ、ニラのほうは長ネギに似ていないでもないですね。

 

 他にも、このような例はないかと眺めてみると「イチゴ」と「バラ」と「桜」は同じ仲間だそうです。これらは進化の過程で形状が変化したものの、原種の花の形を見ると、「なるほど」と頷けるようです。このような進化は哺乳類でも見られます。一説によると、クジラとカバは比較的近い関係の仲間であるとのことです。

 

 

 それでは人間の世界ではどうでしょうか?ひとまず、生物学から離れて宗教について言えば、信じる神様は唯一絶対であり同じであっても、その言葉を伝えるために選ばれた人物によって異なる宗教として広まって、それぞれの教義の違いから紛争に発展するという悲劇が起こります。私の知識は世界史の教科書によるものであって、純粋な信仰からの見地ではないことを一言、お断りしたうえで、同じ神様の下で仲良くできないものか、と思ってしまうのでありました。