以前、「保険は大事」というお話をさせていただきましたが、賃借人の方には入居時に保険に加入していただいています。これは火災等の万が一の場合、ご自身の家財道具が被災した場合にそれを補償するのと、漏水等で他の入居者等に迷惑をかけてしまった場合にそれを補償するのと2つの目的があります。「大してモノを持っていないから保険はいらない」というわけにはいかないのは、後者の「他者への補償」があるからに他なりません。
実際、どんな保険事故が起こっているのか、弊社でも代理店となっている日本共済から事故のデータをいただいたので、ご紹介させていただきます。2月の時点で圧倒的に件数が多いのが、「給湯器または給水管等の凍結破損」です。これはやはり季節柄と言えるでしょう。これが4月になると、今度は「ガラスの破損」が取って代わります。特に温度変化による「熱割れ破損」がその中心となります。「気がついたらガラスにヒビが入っていた」などという場合は、この「熱割れ破損」の可能性が高いです。
熱割れ破損以外にも、「子供が誤って割ってしまった」「空き巣にガラスを割られた」「強風でヒビが入った」などのガラスが割れたケースが対象となっています。他者への補償もやはりあります。
1. 洗濯機排水ホースの接続不良に起因する漏水で階下内装に被害
2. 子供が便器にトイレットペーパーを大量に流したため、トイレが詰まり、水か溢れ階下に漏水
3. 浴室排水管詰まりが原因により、階下内装と家財に漏水被害
やはり予期せぬ事故がいろいろとあるようです。
その他、
1. 玄関を開けた際、風で室内扉が勢いよく閉まり破損
2. モノを落として床に穴をあけてしまった
3. モノを運んだ際、壁にぶつけて穴をあけてしまった
4. 誤って食器を落とし、IHコンロが壊れてしまった
などなど様々ですが、目につくのは「引っ越し時の事故」です。やはりこうした「不測の事故」は起こり得るものであるし、加入しておくに限ることは言うまでもないことかと思います。
お部屋を借りる際には加入するのは必須として、何かあった場合は「保険で対応できるかもしれない」と覚えておくといいかもしれません。
せっかく借りていただくお部屋の中で、不快な思いをしないで済ませていただきたいと強く思います・・・
(H)

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