親の目、子の目、世間の目

最近、プライベートで子供たちの家探しを手伝っています。4月に長男夫婦が何年かぶりに海外赴任を解かれて二人で帰国してきたので、現地にいる本人たちに代わり、賃貸物件を探してあちこち奔走しました。続いて5月に海外に単身赴任していた長女の夫が帰国したので夫婦そろって暮らすための部屋をひとまず用意し、落ち着いたところで、本人たちが探してくる購入物件に助言しています。それに加えて次女が婚約し、11月から新婚生活を送る賃貸物件を探すにあたって、お節介を焼いています。

 

3人の子供がいて、それぞれが家庭を持って独立するにしても、現在の勤務地(3組とも共稼ぎ)、今後の転勤の見込み、勤務体制や帰宅時間など、それぞれ特有の生活様式があって、それらを反映させると、家探しの条件も異なってきます。まず、第一に今後、海外勤務(転勤)の可能性が大きい場合は購入よりも賃貸となります。一方、購入するとなれば、資産性を考慮して、そのエリアの現状だけでなく将来の開発計画や発展性なども気になるところです。また、勤務地への利便性を考慮すると最寄りの駅、利用する鉄道も違ってきますが、個別の条件とは別に一般的に利便性が高く、人気のエリアほど家賃も購入価格も高額になってきます。それらの組み合わせでベストなソリューションを求めるには長年、生活してきた親の経験が生きてきます。

 

一方、実生活で必要な設備などは子供たちの意見が目新しく感じられます。例えば、トイレと風呂と洗面台の位置関係などは、それぞれの生活様式で異なり、一様ではなくなってきているようです。そのほか、ゴミ置場が建物内部に設置してあって何曜日でも24時間、ゴミが出せることなどは若い共稼ぎ夫婦には重要な条件となり得ます。窓やバルコニーの向きも、これまでは南向きがベストというのが常識でしたが、部屋の気密性が向上した結果、またタワーマンションのように周囲に遮る建物がない場合は特に南に拘らなくなってきています。子供がいない世帯にとっては小さな部屋がいくつもあるより、主たる生活スペースであるリビングが広い部屋を好む傾向があります。

 

 

ベストソリューションを得るためには親の視点、子供の視点、世間の視点、それぞれに一理あり、ということで今回は締めくくらせていただきます。