チコちゃん

 ありふれた日常生活の中にも小さな疑問があります。例えば「くしゃみをすると何故、人から噂されていると言われるのか?」「お風呂で手足がふやけるのは何故か?」などなど、理由を知らないまま常識となっていることが何と多いことでしょう?こんな話をするとピンとくる方がいらっしゃると思います。そうです、NHKの番組「チコちゃんに𠮟られる」です。ご存知ない方は一度、試しに視聴してみてください。ここに示したような素朴な質問が想定年齢5歳の少女として設定された架空のキャラクター「チコちゃん」の口から飛び出すと、これに答えられず、たじろぐ大人のタレントに対してチコちゃんが吠える「ボーっと生きてんじゃねぇよ」の決め台詞がなんとも痛快なんです。

 

 ここで取り上げられるテーマは、生活してゆくうえで大して重要と思えないことが多いのですが、何故か「へ~」とか「なるほど」と心の中で呟いてしまいます。そこが、この番組のもう一つの魅力だと思います。そして、たまにはゲスト回答者の口から正解が滑り出ることがあります。そんなとき、チコちゃんは、いつもの決め台詞の代わりに「つまんねぇ奴だな」とのたまい不機嫌になります。このことからもわかるように、チコちゃんはこじつけでも嘘でもいいから面白い回答を望んでいるのです。ここでの質問は間違った答えであっても生活に差し障りはありません。むしろ、正解でなくても誰も思いつかないユニークな発想で、チコちゃんの「ボーっと生きてんじゃねぇよ」を引き出すことこそ番組の中心に構成されているようです。

 

 

 不動産に関わる仕事をしていて、金銭の授受、法令上の問題、道義上の問題、一般的社会常識など、疎かにできないことが多々あります。そういたことについて、数字は勿論のこと、言葉の使い方まで正確無比である必要があります。しかし、新規分野に進出したり、営業網を拡大するため、新しい地域で仕事を始めようとするときは、最初から、これしかないという立派な答えが得られないかもしれません。そんなときはチコちゃんに叱られることを恐れず、何でも口に出してみないといけないな、と思うのでありました。