製品寿命の話

『世界を変えた14の密約』という本を読んでいたら、アメリカでシェルビー電気という会社が作った電球が、116年経った今でもしっかりと光を放っているという話が紹介されていました。これは何も特別な技術があったわけではなく、当時はそれが普通だったとのこと。電球と言えば、「玉切れ」でちょくちょく交換するイメージがありますが、実は現在の電球は、みなある程度経ったら寿命が尽きるように作られているのだとか。それによって買い替え需要を作り出しているとのこと。

そういう話はチラホラと耳にしますから、たぶん事実なのでしょう。

 

賃貸業を営んでいると、電球などの「消耗品」は、賃借人ご自身で交換していただく取り決めになっています。最近はLED照明が登場し、できるところはLED化していますが、すべてというわけにもいかないので、それぞれ交換していただいています。一方、給湯器やこちらで事前に設置させていただいたエアコンなどは、修理・交換等は貸主である弊社の負担となりますので、ご連絡をいただいたところで対応させていただいております。やはり電気製品は、10年程度経つと「そろそろ」という感じであり、先日もキッチンのグリルの故障に際し、「部品がないので修理できない」と言われてしまい交換の用意をしています。

 

確かに、メーカーの立場からすると、長く使用されては商売が成り立たないというのがあるのでしょうが、「モノを大事にする」考え方からすると(あるいは経済的な観点からすると)、「修理して使い続ける」ことができればと思わなくもありません。マンションのエレベーターなどの場合、「部品が(保管期限切れで)ありません」と言われると、万が一の場合、修理できないと思わぬ不都合が生じることになります。修繕積立金に余裕のないマンションだと、ヒヤヒヤしてしまいます。技術的に不可能なことではないと思いますし、何とかしてほしいという気がします。

 

しかしながら一方で、室内の設備となれば、新品と交換するというのも入居者の方にとっては喜んでいただける事なのかと思います。そういう意味では、長く使い続けるよりも交換の方が、サービスとして良いのかとも思います。修繕費の負担も積み重なれば利益の圧迫となってしまいますが、これもサービス。そう考えて、修理できないものは前向きに交換して参りたいと思います・・・

 

(H)