月次決算書

 今年も年が明けて早、1か月が経ちました。立春も過ぎて暦のうえでは春です。季節の移ろいとともに、今年も決算時期が近付いてきます。さて、この時期になると、確定していないとはいえ概ね数字が固まってきます。お陰様で弊社は、年度始めに立てた目標数字は達成できる見込みです。これもひとえに皆様のご支援の賜物と感謝申し上げます。

 

 弊社の事業構成は、現在のところ保有不動産の賃料が収益の大きな割合を占めており、これが主な収益源だと言えるでしょう。このことは業績の安定を実現するとともに正確な予測を可能にしました。勿論、予想外の支出や収入減がないわけではありませんが、不動産の賃貸借市場は売買などに比べ安定しているうえ、物件数が100室を超えてくると起こり得ることの件数や金額を平均値で予測しても、さほど大きな狂いはなくなってきます。一方で、既存の保有物件だけでは業績に上限があり、それ以上の業績拡大を企図するならば、新規に物件を取得しなければなりません。そのための資金調達こそが事業の成否を決定づけるとも言えます。

 

 弊社のように収益不動産を取得しようと考えている企業は他にも存在します。しかし、その多くは、かつての弊社と同様に取得して数年で売却し、売却益を得ることに軸足を置いていて、賃料収入は保有中の経費の補てんくらいにしか考えていないようです。これは、これで一つのビジネスモデルを形作っていますが、売買価格の値上がりに依存しなければならず、その点において蓋然的に降ってくる外部環境の変化に振り回されてしまいます。冷めた表現でサラッと言ってしまいましたが、具体的に生々しく表現すれば「2020年の東京オリンピック開催後の不動産市場の変化で売買価格がどうなってゆくか極めて不透明な段階で値崩れにより保有不動産が不良在庫と化して身動きがとれなくなることのリスク」、を避けるため、持っている不動産を売らなくても家賃だけで黒字にする、ということです。

 

 しかし、これを実現することは、そう易しいことではありません。基本的には高利回り(高い家賃がとれる売値が安い)物件を選ぶことですが、今の時代、多くの人がそんな物件を狙っています。そんな中で弊社だけが美味しい物件にありつこうというのは虫が良過ぎます。何よりも大きな負担としてのしかかってくるのが、取得のための資金調達に伴う金利や元金返済です。それでも弊社の決算書を賃料主体で黒字にしたのは、賃貸物件の稼働率100%を目指して日夜努力してきたこと。また、そのノウハウを他のオーナ様の物件の管理に活用することで手数料収入を得ることなど…多くの営業努力を積み重ねてきた結果です。そして、この一つ一つの努力を支えているのが月次決算書及び付随する資料です。この、緻密な計算書を羅針盤として現在地と進むべき方向を常にチェックできるのです。今の営業形態でどのくらい収益が出ているのかを知ることは勿論、今後、事業を拡大するための資金調達にも重要な資料です。今となっては、まるで空気のように、あって当たり前の存在ですが、ここで改めて作成に費やす苦労に敬意と感謝を込めてお礼を言いたいと思います。