測量

 阪神淡路大震災が起こったのは、25年前の117日未明でした。多くの人が被害を被った大災害でしたが、25年を経て被災地の復興について語られるようになりました。そこには多くの関係者が苦難に立ち向かった姿があったと思います。そんな話題をテレビでも特集番組で取り上げられ、私も身を乗り出して見入ってしまいました。それは、「土地の境界がめちゃくちゃになってしまった被災地一帯を復興させるには、まず何よりも先に測量することが重要である。そして、阪神淡路大震災において六甲山に残る基準点のズレを確認し、そこから神戸市街の復興が始まった。」という内容でした。

 

 確かに、その通りです。災害時に限らず、何か建造物を建てるときも、売買など、土地を取引するときも測量が必要です。また、都市部の土地価格は大変高額であり、ほんの数センチの差が生じても数百万円、数千万円の違いとなることもあって、測量において、その正確性は非常に重要です。測量技術は日々進歩していて、今はレーザー光線で距離を測定するのが当たり前になっています。ときにはGPSシステムを活用することもあるそうです。

 

 しかし、古い登記簿に記載されている土地の面積は、正確とは言い難い場合が多いようです。そのような事情を反映する面白い言葉が残っています。測量機器が開発される以前には縄を使って距離を測定していましたが、同じ縄を使い込んでいるうちにだんだんと縄が伸びてしまい、実際より短い測定値になってしまうことが珍しくなかったようです。その結果、最近になって正確に測量してみると面積が増えているなんてこともあって、それを「ナワノビ」といいます。

 

 

 話を復興に戻すと、私たちが住む日本は幾度となく災害に見舞われてきましたが、その度に目覚ましいスピードで復興を遂げている、その陰には測量の技術があったということで締めくくりたいと思います。