人類とお酒

 22日㈰午後9時、この頃の私はこの時間になると瞼が重くなり、うとうとと眠ってしまうことが多くなりました。そんな時間帯に熱心にテレビ番組に見入ってしまいました。そのテーマは「お酒」です。その内容をサラッと説明すると、人類の祖先が樹上生活をしていた頃、いつも豊富な食糧に恵まれていたわけではなく、ときには普段は口にしない自然発酵した果実を食べることもあったということです。そんなとき、生まれつきアルコールを分解する酵素が多い体質の個体は酔っぱらうことがなく外敵に対応できますが、その逆の場合は生き残れなかったということのようです。かくして太古の人類は皆、お酒に強い体質だったとのことです。

 

 やがて人類が進化して文明を築くようになると酒の効用で脳内にドーパミンという快楽をもたらす物質を過剰に分泌することを覚え、良くも悪くも生活に欠かせない飲み物となったということは周知の事実です。また、ビールのような地酒を主食としている部落を紹介していました。この人たちは生まれつき体内にアルコールを分解する酵素が大量に存在していて、大量の飲酒による弊害が起こらない仕組みになっているそうです。(羨ましい)

 

一方、私たち日本人を含む東アジアにおいては一部の人にアルコールを体内で分解しきれず、すぐに酔っぱらったり、二日酔いに苦しむ人たちが見受けられます。こういった現象は欧米やアフリカなど他の地域では見られないことです。これには諸説ありますが、番組で紹介されたのは、稲作が盛んな地域に限って、このような現象が見られる。その理由として、アルコールが完全に分解される前の中間物質として生成されるアセトアルデヒドの働きが挙げられます。それは、人体にとって毒性の強い物質ではありますが、稲作に適した湿地に暮らすものにとっては別の意味で人体に悪影響を及ぼす微生物に対して薬の役割を果たしたとのことです。毒を以て毒を制す。

 

そして、これからの人類とお酒の関係について予見しています。お酒を経験したことのある脳は、その味や匂いが同じであれば、アルコールが含まれていなくても飲酒と同じリラックス効果などが認められるということがわかってきました。ビールをはじめとするノンアルコール飲料は、まさしくお酒の利点のみを引き出す理想のお酒になり得るというお話しでした。

 

 

私も若い頃はお酒で失敗しました。それだけに、この話題は非常に興味深く、ここに取り上げた次第です。皆さんにとってお酒とは???