悲しい別れを乗り越えて

 昨日は冷たい雨が降っていました。家を出るとき、いつもの黒い傘をさして式場へと歩き出しました。普段から使い慣れた傘なのに、黒いネクタイに黒いスーツを身に着けた、その日の自分の気持ちが染み出して傘を黒く染めたかのようでした。身近な人の死は、あまりに突然にやってきました。私にはできないことを難なくこなし、私の知らないことを教えてくれる人でした。暗い雲は晴れません。

 

 私が小学生の頃です。祖父母の故郷である山形から8歳年上の親戚のお兄さんがやってきました。父の会社で働くために上京してきたのですが、陽気な性格で誰とでも仲良くなる、その人は私たち家族にも、すぐに打ち解けました。やがて結婚して最愛の家族と仲睦まじく暮らしていました。私がタケイチを始めてからは、いつもそばにいて助けてくれました。

 

この度は、私にとっても悲しい出来事でしたが、ご家族にとっては、もっともっと深い悲しみだろうと思います。慎んでお悔やみ申し上げます。

 

昨日の雨は止んで今日はいい天気です。きっと、悲しい別れを乗り越えて行きます。