なごり雪

 先週の土曜日、東京に雪が降りました。私たちの年代には「なごり雪」という懐かしい曲が思い浮かびます。そもそも、なごり雪の意味は「春になっても消えずに残っている雪」と「春になってから降る雪」と二つの意味があるようです。東京に降る場合は明らかに後者ですね。それは見慣れた街を幻想的な風景に変えてしまいます。それが淡く儚い恋のイメージと重なって名曲が生まれたのでしょう。

 

 今年は桜の開花宣言があった日になごり雪が降りました。雪だ、花だと言っているのは呑気でいいのですが、あまりに寒暖の差が激しかったり、例年と時期が外れるなど、天候不順が続くと自然災害が心配になります。そういえば、昨年は台風の豪雨により日本各地が甚大な被害に遭いました。そして、現在は新型コロナウィルスによる感染被害に世界中が騒然としていますが、これも、ある種の自然災害でしょう。ウィルスも、なごり雪のように早く消えてもらいたいものですが、なかなか、そうはいきません。既に様々な影響がでていることが報道されています。

 

 ウイルスは、他の自然災害と同じく人の命を奪ってゆきます。命の尊さを考えると、その数だけで災害の程度を測ることはできませんが、今回のウィルスは感染しても発病しなかったり、軽度で回復する人も多いと聞いています。暴風雨や山火事、津波などは、一度に多くの人々の命を奪うと同時に家屋が倒壊、焼失するなど事後の復興が課題になります。ウィルスの場合、感染するという特性から、一つの地域に留まらず世界中に拡大してゆきます。また、感染防止のため、人々の生活が制限され、それが長引くと人々の経済活動が滞ります。

 

そういった意味でも厄介な災害といえるかもしれませんね。