適正工事

 先日の事、建物の不具合の相談を受けて状況を見に行きました。バルコニーの排水口のカバーが取れなくて掃除ができないというご相談でした。通常、排水口にはゴミが流れ込まないように蓋がついていますが、掃除をする時には取り外すことができます。ところが、どういうわけかそれが外れないということでした。

 

 調べてみると、確かに外れませんでしたが、原因は23年前に行った防水工事でした。本来、この蓋を外して防水処理をすべきところ、蓋をしたまま行ったらしく、ゆえに塗布した防水シートで塗り固められてしまっていました。専門家に聞くと、「ずさんな工事」とのことです。工事を行ったのはもちろん、素人の日曜大工ではないですから、

明確な手抜き工事です。

 

 工事の怖いところは、素人には「パッと見わからない」というところです。二度塗りすべきところを一度しか塗らないとか、作業中でないとわからない部分はお手上げです。どうすればいいかというと、そこはもう「信頼する」しかありません。信頼できる業者を選んで任せるしかありません。

 

 工事となれば、「相見積もり」を取って安いところに依頼するということはよくあること。ただし、工事にはどうしても適正なコストがあります。「安さ」だけで選ぶと、どこでそのコストを省かれているかわかりません。「安物買いの銭失い」「安かろう悪かろう」の所以です。闇雲に「相見積もり」をする危険があります。

 

 我々が内装工事を手掛ける時は、協力会社さんはみな信頼のおけるところです。弊社も工事を受注する時は、適正価格を提示しています。もちろん、手抜き工事などせずに、企業努力で低価格を実現している会社に負けるのならしかたありませんが、そうでない場合は、忸怩たる思いがあります。そういう事実をもっと世の中のみなさんに知っていただければと思うばかりです・・・ 

 

 

 

(H)